夫と前妻との間に子がいた場合遺産相続はどうなるのか

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離婚と再婚を経験した夫で、前妻との間に子がいるというケースは珍しくありません。

では、夫が亡くなった場合、前妻の間との子にも遺産相続をする権利があるのでしょうか。

また、権利がある場合でも、遺産相続をさせたくない場合にはどうしたらよいのかを考えてみましょう。

・前妻との間の子には遺産相続をする権利がある

夫婦は離婚すると法律上他人となります。

一方、親子の関係は切れることがありません。

ですから、前妻との間に生まれた子も、現在の妻との間に生まれた子も、法律上夫の実子となります。

ですから、前妻との間に生まれた子は、法定相続人となり、定められた割合の相続を受ける権利があるのです。

法定相続人の相続割合は、現在の妻が2分の1、夫の実子は残り2分の1を人数分で按分することになります。

例えば、前妻との間に子が2人、現在の妻との間に子が2人、合計4人の実子がいた場合には、それぞれの子が夫の遺産から8分の1ずつを相続する権利があるのです。

・前妻の子と面識がなくても遺産分割協議書に署名とハンコが必要

遺産相続の手続きにおいて、相続人が複数いる場合には相続人全員の署名とハンコが必要となります。

たとえ面識がない前妻との間の子であっても、法定相続人である以上、連絡を取って遺産分割協議書に署名とハンコを押してもらう必要があるのです。

署名とハンコを押してもらうためには、夫が亡くなったこと、および遺産相続を開始することを知らせる必要があります。

連絡先を知らないからという理由で、遺産分割協議に参加させず手続きを進めることはできません。

相続人調査を行い、戸籍の附表を取得して住所を調べ、連絡する義務があります。

・前妻との間の子に相続させたくない場合

前妻の子は、夫にとっては実子とはいえ、現在の妻にとっては他人です。

ですから、財産を相続させたくないと考える人もいるでしょう。

夫が生前に遺言書を作成しており、現在の妻とその間に生まれた子にのみ相続させることを残しておけば、前妻との間の子に連絡する必要はありません。

何らかの理由で前妻との間の子が夫の死去を知り、法定相続人であることを主張し、遺留分侵害額請求を行った場合のみ、法定相続分の遺産を相続することになります。

ですが、時効までに遺留分侵害額請求が行われなければ、相続させずに済みます。

また前妻との間の子に連絡をして、相続放棄をしてもらうことにより相続させずに済みます。

トラブルなく相続を完了させるためには、相続放棄をしてもらうとスムーズでしょう。

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